消化器系19上部消化管内視鏡検査口または鼻から内視鏡(胃カメラ)を入れ、食道・胃・十二指腸の炎症、潰瘍、がん、良性ポリープなどがわかります。検査の途中、病変が見つかった場合は、悪性のものかどうかを判定する病理組織検査を行うこともあります。検査前の注意事項を必ずご確認ください。胃の粘膜の表面が部分的に盛り上がった病変です。ほとんどが良性ですが、大きさや表面の性状によって胃がんとの鑑別が必要な場合もあります。胃粘膜に炎症が長期間にわたって起こり、胃の粘膜が薄くなった状態です。主にピロリ菌感染によっておこり、ピロリ菌除菌後もみられます。胃粘膜に大きさが均一な結節状顆粒状の隆起が密集してみられる状態で、あたかも鳥の毛をむしったあとに似ていることから、このように名称されています。ピロリ菌に感染した若年者に多くみられます。胃癌発生リスクが高いことが報告されており、ピロリ菌除菌治療を強く勧めます。長期間の胃炎により、胃粘膜が腸の粘膜に置き換わった状態です。胃癌の発生母地ともいわれており注意が必要です。胃の粘膜が食道の方向へ脱出した状態です。胃酸などの胃内容物が食道へ逆流しやすく、胸やけ症状や逆流性食道炎を起しやすい状態です。なんらかの原因で胃酸が食道に逆流し、それが原因で食道粘膜に傷や炎症が起こった状態です。下部食道の上皮が胃粘膜に置き換わった状態をバレット食道といいます。逆流性食道炎の治癒後にみられることが多く、欧米で多い食道腺癌の前癌状態と考えられています。何らかの原因で胃壁の中に筋肉成分、脂肪成分などの固まりができた状態で、表面は正常胃粘膜でおおわれています。ほとんどが良性ですがまれに悪性腫瘍の場合があり、大きさの変化に注意が必要です。潰瘍は、胃や十二指腸に深い傷ができた状態です。潰瘍が治ると粘膜がひきつれて瘢痕ができます。悪性との鑑別が必要な場合もあります。胃ポリープ萎縮性胃炎鳥肌胃炎腸上皮化生食道裂孔ヘルニア逆流性食道炎バレット食道胃粘膜下腫瘍胃・十二指腸潰瘍、瘢痕
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