循環器電4心電図当社基準値/異常なし心臓から発生する電気信号を波形のグラフにします。不整脈、心筋梗塞等がないかを調べます。心電図で正常波形(異常なし)ならば問題なく、異常波形(所見あり)なら必ず心臓に病気を抱えている、ということではありません。所見があった方の多くは経過観察であまり心配のないケースです。ただ、過去に症状(胸痛)を経験された方、高血圧・糖尿病・脂質異常症を指摘された方、喫煙者は要注意です。受診の指示や自覚症状がある場合は早めに受診しましょう。洞性徐脈1分間に60未満の心拍数になったものです。健康な人でも見られます。極端な徐脈やめま洞性不整脈若年者や呼吸の影響が考えられます。いなどの症状がなければ心配ありません。心筋の興奮による電気変化を角度で表現したものが電気軸です。電気軸が右に偏ることを右軸偏位といいます。右軸偏位以外に異常所見がなければ問題ありませんが、高度の場合は右室肥大等が疑われます。心筋の興奮による電気変化を角度で表現したものが電気軸です。電気軸が左に偏ることを左軸偏位といいます。高血圧や心臓肥大、弁膜症のほか、健常者でも高齢者や肥満の人で見られることがあります。この右脚に伝導障害があり右室興奮が遅れる場合を右脚ブロックといいます。高血圧や動脈硬化で見られることがありますが、しばしば健常者でも見られます。他に異常所見がなければ通常は問題ありません。心室内の伝導障害があり左室興奮が遅れる場合を左脚ブロックといいます。高血圧、糖尿病、動脈硬化、心筋虚血や心筋症などで見られ自覚症状を伴うことが多く、精密検査や長期の経過観察が必要です。多くの人に見られる不整脈の一種です。刺激が発生する部位が心臓の上部(心房や房室結節など)であれば上室性期外収縮、心室であれば心室性期外収縮といいます。健常者にも見られることがあり、加齢・飲酒・ストレスなどで出現しやすくなります。出現頻度が少なく他に異常がなければ放置して構いませんが、連続して出現したり、いろいろな形の期外収縮の時は精密検査が必要です。はありません。本来より少しずれたところから刺激が発生しています。心配ないものです。循環器専門医の治療を要する不整脈です。放置すると血栓や、心不全の原因となります。心肥大を疑う所見ですが、健康な人にも見られます。右軸偏位左軸偏位右脚ブロック左脚ブロック上室性期外収縮心室性期外収縮Ⅰ度房室ブロック心房と心室の間の軽度な伝導障害です。健康な人でも見られ、無症状であれば治療の必要異所性心房調律下部心房調律左房調律冠状静脈洞調律心房細動心房粗動左室肥大高位R波増高不良心筋梗塞や心筋症を疑う所見ですが、体型などにより健康な人でも見られます。胸痛や息切れなどの症状があれば循環器専門医による精密検査が必要です。一般に心筋の酸素や血液の不足状態を反映するため心臓肥大、狭心症や心筋虚血などで認められる所見です。貧血や体位変換でも変化することがあり、心臓に異常を認めないこともありますが、多くの場合精密検査が必要です。高血圧、弁膜症、心筋症や虚血性心疾患で見られます。胸痛や息切れなどの症状があれば注意が必要です。ST-T異常陰性T波平低T波
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